0

中田和宏税理士事務所 Kazuhito Nakata Tax accountant office

お問い合わせ

Column

税理士コラム

2010.09.24

繰り上げ返済は夢じゃない

あなたのお財布に今いくらお金が入っていますか。
通帳にはいくら残高が残っていますか。
マイホームは今売ったらいくらになりますか。
住宅ローンの残高は?
毎月何回、いくらお金を引き出していますか。
毎月の各種引き落としの総計は?
年収は?
これらすべてをきちんと把握し、計画的にお金を使うことが大切です。

給料が振り込まれた日を起点に次の給料振込日前日までをワンクールとします。
通帳に線を引くとわかりやすいと思います。次に毎月の引き落とし、たとえば水道光熱費、電話代、住宅ローンなどのおおよその引き落とし金額を通帳の空いている部分に書き込みます。過去一年間の通帳をひっくり返して、たとえば固定資産税の引き落としなど年に数回の支払いもメモをしておきます。毎月引き出している生活費のアベレージを計算して、その金額を別の通帳に振り分けます。生活費はその別通帳から引き出します。その別通帳には直近の部分が記載されている住宅ローンの返済予定表のコピーを挟んでおきます。

家計を健全にし、貯蓄をするためには以上のような作業をしておくとよいと思います。無駄遣いをなくし、無駄な引き落としを省き、別通帳にコツコツとお金を貯めて繰り上げ返済をする。身の丈に合った生活をしていくことです。ほしいものはたくさんありますよね。でも繰り上げ返済して返済完了の期日が縮まった方がより満足できると思います。100万円の2%の金利は2万円、1000万円の場合には20万。大きいですね。しかもこれをさらに返済に回せればと考えるとよだれが出ちゃいそうになりますね。

では会社ではどうでしょうか。預金ゼロ、借入金もゼロの会社と預金1000万、借入金1000万の会社ではどちらが健全でしょうか。借入金があれば当然利息等の支払いもありますが、不測の事態に備える点を考えた場合には後者の方が健全と考えます。個人の方が住宅ローンの支払いが困難になってしまった時には銀行で見直しをお願いできます。会社はそれをすると大切な信用を失い今後の取引が困難になってしまいます。小規模な会社では時には社長個人の資金を会社に投入することもあります。個人で住宅ローンを抱え、会社にお金を貸して、会社でも融資を受けて社長が保証人になるという状況は多くみられます。まずはきちんと会社の現状を把握し、適切な役員報酬を受け取り、家計を見直すことが必要です。特にこれから会社の設立を考えている方はご相談してください。正しい方向性を示します。一度投げられたボールの軌道を修正するのは本当に大変だからです。

フッター画像